DCモーターは、優れた速度制御性能と大きな始動トルクにより、工作機械、電気自動車、精密機器などの分野で広く使用されています。回転速度の安定性は、その中核的な性能指標の一つです。回転速度の不安定化の本質は、モーターの出力トルクと負荷トルクのアンバランス、あるいは速度制御システムにおける信号伝達の異常にあります。具体的には、機械構造、電気システム、制御モジュールの3つの側面から原因を究明し、それに応じた的確な解決策を実施することができます。
1. 異常な機械構造:トルク伝達の物理的障害
機械部品の摩耗や組み付けのズレは、モーターの動力伝達の安定性に直接的な悪影響を及ぼします。まず、ベアリングの故障はよくある誘因です。ベアリングの油切れ、ボールの摩耗、長期運転によるリテーナーの破損は、ローターの回転抵抗を変動させ、回転速度の変動につながります。次に、軸ずれや弾性部品の老朽化など、カップリングの不適切な取り付けは、動力伝達に影響を与え、モーターの負荷に瞬間的な変化をもたらします。さらに、モーターと負荷をつなぐ伝動ベルトのたるみや滑り、負荷端の噛み込み(工作機械のガイドレールの摩耗によるスムーズな動きなど)は、モーターの実際の負荷を定格値から逸脱させ、異常な回転速度につながります。
このような問題の解決策は、「機械的嵌合精度の回復」に重点を置く必要があります。つまり、ベアリングを定期的に給油してメンテナンスし、専用のグリースを使用して摩耗状態を確認し、摩耗が基準を超えたら適時に交換します。カップリング軸を再調整し、老朽化した弾性部品を交換して、同軸度誤差が 0.1 mm 以内に制御されていることを確認します。伝動ベルトの張力を調整し、負荷端の異物を取り除き、可動部品をオーバーホールして、負荷の安定した動作を確保します。
2. 電気システムの故障:不安定なエネルギー供給の根本原因
電気系統はモーターの動力源であり、その故障は入力エネルギーの変動に直接つながります。第一に、電源の問題:交流整流後の直流電源のフィルタコンデンサが故障したり、整流ブリッジの片方のアームが損傷したりすると、入力直流電圧に多くのリップルが含まれ、電機子電流が不安定になります。第二に、電機子巻線の故障:巻線のターン間短絡、配線の緩み、または整流子片の酸化などにより、電機子回路抵抗が変動し、電磁トルクの出力に影響を与えます。第三に、励磁システムの異常:他励式直流モーターの励磁巻線の断線や接触不良、あるいは分流式モーターの励磁回路抵抗の急激な変化は、主磁束の変化につながります。回転速度の公式n=(U-IaRa)/(CeΦ)によれば、磁束Φの変動は回転速度の激しい変化を直接引き起こします。
電気系統の故障に対する解決策は、「正確な検出+適切な修理」にあります。マルチメーターを使用して電力出力電圧のリップル係数を検出し、故障したフィルタコンデンサと損傷した整流器部品を交換し、DC電圧が確実に維持されるようにします。




